介護と教職は、人と関わる仕事として、共通している部分が多くあり、この研修を通じて、日頃の反省をしたり、学んだことを学校現場で活かしていきたいという感想をたくさんいただきました。
- 【日頃の反省】
- 子供との関わりと似通った部分がとても多いことに驚くと同時に、この忙しかった2ヶ月の間にプラス思考の気持ちをどれだけ持ち、ありがとうの言葉をどれだけ言えただろうかと改めて考えさせられた。
- 私自身を振り返ってみると、疲れや児童に学習規律を定着させなければならないと言う使命感から、最近笑顔が減っているように思う。そして、私の笑顔が少なくなっていることで、児童の笑顔も減り、学級の雰囲気が悪くなっているように感じる。普段から笑顔でいることを心がけたい。
- 普段、授業や休み時間に、どのような表情で接しているか、険しい顔になっていないかと反省した。
- 私は現在、生徒に仕事を任せることをためらう場面がある。確かに私がしたほうが仕事はすぐに終わってしまうが、できるだけ生徒にやり遂げさせたほうが、生徒が様々なことに対応できる人材になると改めて感じた。
- いつもと違う視点から教育を考えることで、教員は生徒を支える重要な役割を担っていると改めて感じた。生徒の可能性を信じ、「生徒とともに」と言う理念を持って、これからの教育活動に励みたい。
- 相手に寄り添う姿勢や自立を促す支援など、今回学んだことを子供たちの教育に生かすことが出来るように日々努力していきたい。
- 「できないと決めつけずに、可能性を信じること」と言う言葉を胸に止め、目の前にいる子供一人ひとりの成長を支えられる教師になりたいと思う。
- 相手を知ろうとする姿勢、子供を愛することの大切さを身をもって感じた。これらのことを教育現場でしっかりと生かしていきたい。
- 人と関わる職業である教師の心構えとして、実践を通して学んだ「あなたと話したい」と言う意思を態度で示し、笑顔で感謝の気持ちを持って日々子供と関わっていきたい。
- 児童が笑顔で過ごせるように一人一人と向き合い、1回でも多くの「ありがとう」が言える教員になりたい。
- 「縁を生かす」と言う話にとても感銘を受けた。一緒に過ごす時間を短くても、かけがえのない縁がそこにはあり、その縁を生かすかどうかは自分次第だ、とおっしゃっていた。 職種は違うが、人と関わりを持ち、将来を見届けるのは同じだ。今のクラスに出会えたのも何かの縁である。生徒たちに出会えたときの嬉しさと胸の高まりを忘れず、3月の最後の日には、最高のクラスだった、と思えるような学級を築いていきたい。
- ひとりひとりに与えられた機会は均等であり、条件によって同じ結果に導くと言う利用者への公平な個別ケアへの考えは、教育現場での合理的配慮の考え方に通ずるものがあると感じた。
- 「人物とは言葉であり、日頃話している言葉の量と質が人物を決定し、それにふさわしい運命を招来する」と言うお話をしていただき、それほど言葉が重要であり、重いものであることを知った。教師は言葉を扱う職業であるため、教えていただいた8つの幸せ言葉のような、児童が前向きに明るくなれる言葉かけができるようになりたいと感じた。
- 「向き不向きよりも、前向き!」という言葉が印象に残っている。まだまだ自信を持てないことが多い現場にあるが、一人前の教師になるためにも、失敗を恐れることなく積極的に取り組んでいきたいと思った。
- 人を変えるより自分が変わる方が自分の成長につながる。今回の研修では、教える立場だからこそ考えなければならないことを学んだ。
研修を受けた時、新たな学びや気づきがたくさんありますが、自分の日常の具体的な場面を省みて、自分の言葉で文章に残すことは意外と難しいことです。
こういった姿勢も見習いたいと思います。
【今後に活かしたいこと】
上記はほんの一部ですが、いただいたものすべてをご紹介したいくらい、ありがたい、素晴らしい感想ばかりでした。
すいよう会の大切にしていることや取り組みをご紹介させていただくことで、学校教育のお役に立つのであれば、私たちもうれしい限りです。
研修は、新たな学びを得て、ポジティブな心がまえを持てるいい機会です。しかし、現実は厳しく、立派な心がまえも簡単に崩れてしまうのも事実です。
だからといって、学びを活かした心がまえを持たないのではいい仕事につながりません。
『小さな人生論』第4巻6章『人生をひらく』に、
「心構えというのは、どんなに磨いても毎日ゼロになる能力である。毎朝歯を磨くように、心構えも毎朝磨き直さなければならない。」
とあります。
私たちもまだまだ課題の多い施設ですが、初任者の先生方に負けない「想い」を胸に、「笑顔」と「ありがとう」を共にする生活を目指し、努力を続けたいと思います。